「すげー楽しかったよ。またなんかあったら呼んでくれよ!」
それが彼と交わした最後の言葉だった。
あれから一年と経っていないのに、小学校、中学校、高校と同じ学校で学んだ同い年の彼は先日この世を去った。どんな理由にせよ早すぎる。
最後に会った、結婚式の二次会では、プチギフトで配った石鹸をお菓子と間違えて食べてしまうという伝説を作ってくれた。身体が悪いと自分で言っていたのが気にかかって、次の日に電話で大丈夫かと訪ねたが、今のところ大丈夫だと明るく答えた彼が残したのが冒頭の言葉だった。

ぼくらの結婚式の二次会がとても楽しかったと、どうやらまわりの人たちに言いふらしていたらしい。
そのときに当時の現況について少し話をしたのだが、至って普通に話をしてくれて、全く問題があるようには思わなかった。
「こんな自分をこんな場に誘ってくれる人はもういないから、今日は誘ってくれてありがとう。」
この言葉にそこまで気を止めていなかったぼくは、「家も近いし近々遊びに来なよ」と返答したが、それも叶うことはなかった。
彼の死因がなんだったにしろ、彼がもうこの世に戻ってこないことには変わりがない。だからこの世に残ったぼくらが、その主要因をやっけになって突き詰めることには何の意味も感じない。それはむしろ、彼の抱えていた問題のごく一部を浮き彫りにすることで、結局彼を支えられなかった自分たちの責任をどこかに転嫁したいだけの行為にしか感じられない。
今できることは、こんな時にこそ彼の思い出を共有できる仲間を再確認し、彼の分まで精一杯未来を生きていこうと堅く誓うことしかないと思う。そんなぼくらをもし彼が見ていたら、きっと喜んでくれるんじゃないかと思う。
それじゃ、また後であおうね。