PSPといえば一番有名なのはVintage Warmerで疑いはないだろう。それはプロエンジニアも御用達のアナログシミュレーションのプラグインである。
アナログシミュレーション系と言えば、この記事で使用環境にあるのはSonar X2の付属系だ。コンソールエミュレーターはかなり好きなのだが、どうも真空管シミュレート系は好きになれない。名前を挙げるとすればTube Levelerとか、あとはVocal StripやPercussion Stripなんかにも真空管をシミュレートする機能が入っている。確かにファットになるんだが、Sonarの真空管シミュレートはちょっと繊細さに欠けるイメージだ。

そこで、真空管とかテープとかをシミュレートする主力のプラグインが一つ欲しくなった。検討に入ったのはTape HeadとかVintage Warmerだったが、調べていると葛巻さんの記事でPSPのMixpack2の紹介があった。葛巻さんのMixの書籍はMixを始めたばかりの自分にとってはプラットフォーム的な存在なのだが、その葛巻さんが推しているのだから間違いないだろうというところで、有力候補になった。
次に価格面を比較すると、ダントツでMix Pack2がよかった。なんとMixpack2にはMix TrebleとMix Bassという倍音コントロール系のソフトや、Mix Pressorというコンプも付属していて100$を切るのだ。
そして最後に決め手となったのがデモだ。とは言っても、使ってみたけど良さがあんまりよくわからなかったのが本音だが、インターフェイスがとってもかわいかった。

さて、実際にMixで使ってみたが、まだ全然うまく使えない。最初はつまみが多すぎてイマイチどこをどうイジるとどんな音になるのかがつかめないのだ。しかし、使ってみるうちにそれぞれの個性が次のような感じでわかってきた。個人的なメモ程度のものなので、あんまりアテにしないでください。


音源に広域の倍音を加える。周波数の設定がなかなか身に染み込まず、全然使いこなせていません。おそらく真空管っぽい歪みが混ざったような倍音が追加されているんだと思うけど、今のところはWavesのAural Exciterのほうがつまみも少なくて使いやすい。基本的に、PSP Mixpack 2に入っているものはLEDの点灯加減で効きを判断するのだが、それがなかなか難しい。これはもっと使い込んで、耳で違いがわかるようにならないと、やみくもに挿しただけで効果的に作用するプラグインではないように思う。


こちらはMix Trebleとは逆に低音を強調させる。
マニュアルにはドラムループなどに使用すると効果的と書いてある。使ってみた感想は、元の音源にはほとんど含まれないような低音まで出てくるイメージ。ベース音源などで、サブベース的なもおのを追加したい場合には効果的かもしれない。これもつまみがいろいろあって、どこをどういじるとどんな音になるのかの把握が最初はつかめず、まだちゃんと使えている自信はない。


どちらかというと、引き立てるコンプではなくて引っ込めるコンプ。音は太くなるのだがエッジが丸くなるイメージで、いい意味でとても聞きやすく心地良い音になり、オケへの馴染みがよくなる。逆に、引き立てたい音源には使えなさそう。


Mix Pack 2の中で一番使えそうなのがこれ。真空管やテープなど数種類の中からモードを選択することができて、サチュエーションつまみをまわせば歪みが追加される。とても単純。サチュエーションを加えていくと、中低音の迫力が増してきて、パンチが出てくる。なので、前に出したい音源にかけることもできるだろう。でも、非常に薄く全トラックにかけることでも、全体の馴染みを良くすることができると思う。
サチュエーションゾーンの両脇には、Mix BassとMix Trebleをもっと単純化したような低音と高音を調整できるつまみが配置されている。これもつまみが少なくて使いやすい。サチュエーションでパンチが出た中低音に対して、相対的に小さく聞こえる低音と高音に心地よい歪みを追加しながらそれぞれを持ち上げていく感じだ。Vintage Warmerは使ったことがないけど、たぶんこれも同じような使い方ができるんじゃないかと思う。

<他>
ゲートとかなんとかもあるけど、これは使ってない。今のところ、Mix初心者の自分はゲート自体どのような需要があるのかわからない。。アナログをシミュレーションしたゲートらしいので、そのうち効果的な使い方が出てくるかもしれない。これだというディエッサーをまだ持っていないので、ディエッサーとして使えたらいいのだが、今度試してみます。

<総評>
価格に対して充実した内容に満足。つまみが多くて、更にLEDの点灯で効きを判断しなければならないので、最初は結構戸惑う。つまみ自体も通常のプラグインとはちょっと違うものがあるので、全然まだ使いこなせていないと思う。でも、たぶんそれぞれに意味があって、わかる人がやればかなり効果的に音を作り込んでいくことができるんじゃないかと思う。別に根拠はないが、そう思わせてくれるようなブランドイメージがPSPにはある。
とりあえずUIを表示させとくだけで、なんだか幸せになる。かわいいUIと、玄人向けっぽい効き方のギャップにやられてる自分がいる。これからも使い込んでいきたくなっちゃうプラグインだ。

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