「死」という現実に生身で直面することは現代人にとってとても難しいことだ。死ぬことを考えることは、生きることを考えることと同じだ。

一方で、自分にはあまり関係のない「死」を目にする機会はすごく多い。ニュースを見ていても、アニメを見ていても、たくさんの「死」が次々に通り過ぎていく。でも、自分にはあまり関係がないし、一つ一つの「死」に目を留めることは滅多にない。

はてさて、でもそんなたくさんの死が次々に目前を通り過ぎていく中、子どもはいつから「死」の意味を知るのだろうか。そんなことを考えながら作った曲がこれだ。

まず気づく。「死」とは「いなくなること」だ。そしてそれは必ず誰にでもやってくることらしい、と。今当たり前のように周りにいる人たちーお母さんやお父さん、兄弟でさえもーみんないつしかいなくなる。信じられないけれど、当然、自分もいつの日か…。

でもぼくはそんな中でも、いや、むしろそんな中でこそ「生きること」の意味を見つけだしてほしい。この曲は、いずれ生身で直面する「死」というボスキャラが現れたとしても、正面から向き合い立ち向かっていく子どもたちへのエールだ。

何度か枕を濡らす夜があったって、最後にはきっと笑顔が取り戻せるから。軽快なテンポの中にもどこか重い空気がながれるジャズワルツ。少女が迷い込んだ夢の中はどこかおとぎ話のようなRPGのような世界。月からの使者にさらわれたお母さんを助けるべく冒険を始めるという物語の中、生楽器とシンセが絡みながら複雑に展開していくコード感が特徴の曲に仕上がった。

ジャズのレコードのような生演奏の雰囲気を出そうとリバーブをがんばったが、そこは失敗に終わった。ピアノの音なんかもちょっとエッジが立った狭めの定位で、生とはかけ離れた感じになってしまったけどドンマイ。

今回の楽曲からSonar X2に乗り換え、慣れない中でそれなりにがんばったで賞。WavesのL3-16は控えめ過ぎた感もあるが、Cubase付属のリミッターに比べればやはりクォリティがあがったかなぁ。
もう少し慣れれば、まだまだ音圧も音質も改善の余地あり、と負け惜しみ言ってみる。

2回目のサビ「生まれた理由」の「れ」ののばし部分は、間違えて「あ」を入力していたことに気づく。「生まれぁーた理由~♪」って歌っているが、これがなかなかいいアクセントに聞こえたということで放置。