さて、大まかな方向性や歌い手の雰囲気などがわかったところで、これから実際に曲の中身を考えます。しかし、一口に中身を考えると言っても、メロディやコード、歌詞などのどこから中身を考え始めるかで最終的な出来は全く異なってきます。

作曲の進め方は人それぞれで、どんな作曲本を手にとってもみな一口に「正解はない」と書いてあります。本当にその通りです。わたし自身も実際いろいろなアプローチをします。でも、作曲フローを頭にイメージしておくと、今自分がどこのステップで何をやっているか意識できるので、迷子になりにくくなって、ある程度のスケジュール感覚が身につきます。

それじゃあ、今回からいくつかのアプローチを挙げてみて、その中でどれが今回の曲に一番適していそうかなぁーと考えてみることにします。まずは「曲が先パターン」。

このパターンは実際に音を出しながら「あれ!今のかっこよくね!?」っていうところから始まることが多いやつです。このパターンの中にも、

  • コードが先パターン
  • リフが先パターン
  • 音色が先パターン
  • メロディが先パターン
  • とかあります。それぞれ細かく見てみましょ。

    [コードが先パターンの場合]

  • いつものてぐせコードから始まるパターン
  • いつもと違うコードで始めてみるパターン
  • があります。

    前者は、フォークシンガーがその場でアドリブ作曲するときによくやるやつです。
    コードの音やフォームが身に染み込んでいるので、それに合わせたメロディとか歌が自然と出てきて乗せやすいです。でも、いつも同じような曲になってることが多いです。

    後者は、今までと違う雰囲気の曲を作りたい!という想いが募ったときにやっちゃうやつです。たいてい、メロディが自然に乗らなくなって、ウーンと頭を抱えてさようならのケースが多いです。

    [リフが先パターンの場合]
    ある一つのフレーズがかっこよすぎて、それを主役にするためにわき役を固めていくやつです。イントロで使うのはもちろんのこと、サビのウラでも使いたくなってきたりして、結局歌がないほうがリフが生きるんじゃ…とか考え始めたら結局インストになっちゃったぜ。的なアレです。でも、ハマったときはめちゃくちゃかっこいい曲になることがあります。

    [音色が先パターン]
    新しい楽器を買ったりして新しい音に舞い上がってるとき、この音色だったらこんな曲いいんじゃないの?と言う感じで始まるやつです。かっこいいオルガンの音発見!→ガレージファンクっぽいじゃん!→それらしいフレーズや歌詞を当てはめて出来上がり。という感じだと、それっぽい曲として意外にまとまることが多いです。でも、そういう時はたいてい個性がない曲になってます。超個性的な音色をうまく振り回したときの破壊力はすごいっす。

    [メロディが先パターン]
    日常的に鼻歌とか歌ってると、うお、今のかなりいいメロディじゃん!っていうことがよくあるので、それを軸に進めるパターンです。これは最近けっこうやるパターンです。

    自然に出てきたメロディをあとで分析してみると、けっこうその時の心情や今までの自分の音楽性とかがうまく現れててびっくりすることがあります。おすすめですけど、次の点に注意。

  • しっかり記録しとかないとすぐ忘れる
  • 対策:携帯とかスマホのボイスレコーダーを活用しましょう

  • 自分の好きな曲丸パクリのことがある
  • 対策:無意識にパクっているかもしれないので、制作を進める前にまわりの友達に聞いてもらうといいです。

  • いざ作り始めるとうまくいかない
  • 対策:メロディを思い浮かべたときには、だいたい同時に頭の中で和音とかリズムも鳴ってます。これが再現できないと、「あれーもっとかっこよかったハズなんだけど…」ってなります。思いついたらなる早でカタチにしましょう。

    以上、曲が先のパターンを解説しました。
    さて、今回の曲の場合は…
    別にフレーズや音色やコードもないし、まだこれといったメロディも浮かんでいないので、このパターンは合いませんな。

    こんだけ説明したのにね。ごめんね。